思えば長い間教師をしているものです。
福岡に台風直撃というその日に福岡まで飛んだ。大雪の為引き返す事があると言われたが、札幌まで飛んだ。過労の為、行ってはいけないと医者に言われたが、点滴を打ち名古屋へ新幹線で行った。東日本大震災の日、大きく揺れる中、電車が止まってしまったので、渋谷まで歩いて行った。教室に着くと、生徒が1人いた、帰りも電車は止まっていて、大勢の人にもまれるように生徒と2人で歩いて帰った。 今、教室の床面積が100㎡以下の為、ドア、窓を全開にしてマスクを着用し、生徒間の距離をとるなどして、教室を開けています。寒くても暖房もつけられませんが、個々の判断により、4分の1くらいの生徒が通って来るので、日の出ている間を基本にし、休まず続けています。
生活のためではありません。ただ40年以上休んだ事がないのです。来なさいとか、来るなとも言いません。1人でも生徒がいれば行かなくてはならないと思い、今日も行きます。
自然と集まった合格者からの手紙があります。連絡のない生徒もいます。全員合格したわけでもないと思います。手紙の一部を私の感想と共に載せます。
長い間、学校の試験前に先生から言われた問題を復習し、テストに臨んで、良い成績をとっていたそうです。理系に進むとテストで違う問題が出される様になり、成績ががくんと下がり、うちに来たそうです。言えばできるのだが、どうしても前回にやった事を使ってしまう。(今かなりそういう人がいる) 長い事やっていた習慣を直すのは容易い事ではなく、これを変えるのには大変手間がかかった。最後の年は分野別ではなく毎回全分野の練習をした。合格後、彼の母親が「ようやく考えられるようになりました。」と言っていた。長い事かかった生徒である。
『KMSでは、特別な事をするのではなく、基礎事項を身につけ自力で問題を解くという王道の学習をします。しかし、先生の長年の経験を基にした改善点の指摘や別解の指示をしていただく事や、答案をその場で見ていただける環境などはKMSならではのものです。テキストも素晴らしく、解き進めることで、難しい問題を解くためには、教科書に載ってはいない高度な解法を習得しなければならない、という考えを変える事ができました。1つの考え方に固執する事なく色々と試しながら自由に数学を解く楽しさを、こうした学習を通して知りました。
KMSで学ぶと他の教科もできるようになると言われているのは、考える力とともに、基礎事項を基に自力で問題を解くという多くの科目に共通する流れを数学を通して身につける事ができるからだと思います。時に厳しい指導をされることもありましたが、先生が実際に自分で解かせることを諦めず、すぐに答えが出なくても辛抱強く待ってくださったおかげで、数学の学力や考える力を伸ばすことができました。木須先生には大変お世話になり、心より感謝しています。また化学の矢沢先生、英語の牛越先生にも重ねて御礼申し上げます。末筆となりましたが、先生の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
国際医療福祉大学 東邦大学 日本大学 埼玉医科大学』 Mくん
『高2の春より大変お世話になっております。娘は最後まで数学に苦戦しているようでしたが、「考える事は楽しい」と言ってKMSに通っていました。将来は考える機会を子供たちに届けられる教員になりたいそうです。先生のご指導のもと「考える事の楽しさ」も学ばせてもらったと思います。本当にありがとうございました。
東京学芸大学 中等教育 理科専攻』 Yさん母
“考える”というとすごく難しい事の様に聞こえるが、基礎事項をいろいろと回し、何に使ったらいいかを考える事であると私は言っています。ただこれが大変なのは毎日味わっています。実際、今の子供は1つを頭に描くとずうっとそれだけになってしまう事が多い。その人に回す基礎事項がないと思えば助言しますが、基礎事項があるにも関わらず、頭を回せない人が多い。私は個々の状況を考えながら少しずつ助言をし、出来る可能性があれば、ずうっと待ちます。そうすると少しずつ良くなっていくのを感じます。
ただ答えを見れば、”あ~あ、なんだ”とすぐ終えられるので、なかなか耐える事ができません。それでも何とかしようと自分でやろうと思う人(早く終えたいとだけ思っている人はダメです。)は入試の運も付いてくる様な気がします。それは大学が要求している学生なのかもしれません。
『この度はわざわざセンターのプリントを送ってくださって(センター当日に到着)本当にありがとうございました。直前まで役に立ちました。結果は奇跡は起こらず、ⅠA 56点、ⅡB42点でしたが、このまま第一志望に出願できそうです。来週一橋大の赤本を持ってまた伺います。 (合格発表の日の電話での一言)最後まで諦めなかったのが良かったと思います。直前にやった問題が出題され合格しました。
一橋大学』 Mさん
『この度の大学受験では、大変お世話になりました。第一志望では力及ばず不合格となりました。昨年秋、過去問に手も足も出ず、毎回の帰り道に泣いていた自分を思い返してみるとKMSでの数学の取り組み方に全く悔いはありません。短い間でしたが、ご指導ありがとうございました。 2020年3月15日』
Tさん
『遅くなりましたが進学先が決まり、この春から上智大学理工学部物質生命理工学科に入学することになりました。補欠の繰り上げでギリギリ合格することができて本当に運が良かったです。受験の神様への感謝を忘れず、大学の授業や課題も自分の頭でよく考えて取り組んでいくつもりです。KMSと出会っていなければ、今の自分はありませんでした。良い選択だったと将来思えるか否かは自分次第だと思っています。 2020年4月27日』
上記のTさん
全員状況が違うので、個々に合わせた指導をするのですが、大変変わった形で最も長く(丸9年)在籍していたNさん。派遣の仕事をしながら、時には仕事の関係で月に1度しか来ない時もあったくらいで、本当に1からやった人です。長い月日が経つと忘れるのが普通だと思うのですが、常に学力が増加していったのは不思議なくらいでした。
薬学を希望していたのですが、歯学も今年は受験してはどうかと言ったら、歯学部に合格してしまいました。化学と英語もうちだけでやりました。特に化学の先生の指導が上手くいったのかもしれません。
最後に、数学の出来は知識の量ではないので、先生より生徒の方ができると私はいつも言っているのですが、これほど子供は頭の回転が早いのかと改めて知りました。
中2の頃に入塾した。少しのスランプはあったが学校のことは何でもできた。高3になって入試問題レベルがどうかなと思ったが、それも大丈夫でした。医学部受験は高3になってから知った。”地域医療を変える”という本人の言葉に若者らしさを感じた。国立はもちろん、私立の難関校のみの受験となり、心配も少しはしたが、彼の予定通りに合格していく中、私大で6年間学費免除、更に6年間毎月10万円を支給してくれるという大学に進んだ。世間的には他の大学より評価は下がるのでは…と思ったが、彼は「この学校には良い指導者がいてやりがいがある。」と言った。まだまだ学校名を気にする人たちの中で、学校名は関係ないという若者を見て私は大変嬉しく、今後も増えていってほしいと思った。
Uくん
数学という教科は今の様な状況で出来る人はよりできる様になると思います。
しかし、出来ない人が単に知識だけになったり、楽に勉強して差が出る事を心配します。
次の文章は、来塾の際に出されたものに書かれていたものです。大変時間を使って勉強しているが、数学の勉強はほぼできていないという意味で載せます。
『ⅠAⅡBⅢを勉強したが根本理解というより暗記になっており、黄チャート等を10回以上繰り返しても応用は全く解けず、また時間が経つと基礎も危うい状態になってしまう。いろんな先生に相談したが、「基礎をやれ」と言われるので、上記を繰り返すが堂々巡りで困り果てて来塾しました。』
私から一言 少なくとも自分なりに悩む時間がなければ解答の必要性は分かりません。
基本的な問題すらすぐに解答を見て理解し覚えていく人と、苦労して解いた人と比べると比較にならないくらい前者は復習が必要になってしまいます。当然知識面や重要な考え方を復習する必要はあります。しかし、数学は復習だけで出来る教科ではありません。
基礎が身につき、その練習をしていきだんだんレベルが上がっていく中で、つっかえた時にその問題の答えを見て理解し解答を覚えたとしても、その問題と全く同じ問題ならば解けるでしょうが、そのレベル以上の問題は解けないでしょう。その人の知識量ではなく、レベルを上げるのは大変な事です。是非、勉強に時間をつぎこめる今、思いっきり悩んで解く事をお勧めします。
2020年5月
