●大学
・京都大学農学部 資源生物化学科
「英語の成績が良く、あと数学ができれば合格するとのことで当塾に来る。こういう学生にいつも言うことなのだが、英語での合格者の点数より50点多く取ることはできない。逆に、数学で合格者より50点低くなることは平気で起こる。よって特に理系には英語でカバーしようなどと考えてはいけない、と言う。実際、彼女は本番で6問中4問完答したとのことで、数学で合格したと言ってよいと言っていた。」
・東北大学工学部情報知能システム総合学科、早稲田大学 基幹理工学部、慶應義塾大学 理工学部学門4
「なにしろ計算が速い。できる方だと思い成績を聞いたら、偏差値は50くらいとの事。もう少し良いのではと思った。成績が伸びなかったのは1度解いた問題をことごとく×にしてしまったからだ。これもいつも言うのだが、普段の勉強の時、遅くなろうとも1回で全部合うように計算し、その合う状態を保ちつつ練習で少しずつ早くしていくこと。速く解いて半分誤るのを繰り返していては、決して当たるようにはならない、と彼には特に注意した。最後まで私のテキストのできない部分を解いていた。本番のテストでは、合格点を取れて喜んでいた。」
・東京工業大学 5類電気電子工学、東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科
「定期的な解答を覚えていないとテストでは損だから覚えろとよく言った。といっても、全ての問題が覚えて解くだけではないので、考えて解くことの重要性は常に私自身強調している。この考えて解くことに関しては、彼はできていたので、解答を覚えることで考えることをカバーできることを、この節特に感じている。」
・横浜国立大学 教育人間学部
「東大を受けると言っても、私はいいと思っていた。絶対受かる学校ということで、受験した。無謀と思える受験が多い中で珍しいことである。」
・慶應義塾大学 法学部(推薦)、経済学部(推薦)
「一人はとてもハードなラグビー部の選手だった。当塾に来たばかりの頃は、学校の授業で何も理解していなく、当然できもしなかったが、定期テストの範囲を順に、時にはいろいろ前に戻りながらやっていくと、そこそこテストで点がとれるようになり、高3の最後の方になると学校の授業内容もそこそこ理解してきて、定期テストもクラスで2番になったと言ってきた時は、さすがに私も驚いた。ただ、テストが終われば忘れてしまうと言っていた。推薦入学はこのようなもので良いと私も考えられるようになった。」
・東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科、明治大学農学部、東海大学 海洋学部水産学科(学費免除)
「数学でも物理でも特に遅い。しかし、この遅い人は努力して必ず上手くいく。1年浪人はしたけれど大学に入って更に勉強していくように思える。」
●中学
・かえつ有明中学校
「6年生の10月半ばに中学受験をしたいと当塾に来る。それまで公立の小学校に通っていただけで、塾にももちろん行っていない。私自身こういったケースの生徒を担当したことは経験がないし、当然無理だろうと思ったが、この子の兄が当塾に通っていることもあり、断るわけにもいかず、2科受験かつ本人希望の1校のみ受験、ということで引き受けた。毎日のように通わせ、3カ月半でなんとか合格でき、こんな事もできるのかと、私自身偏見を持ってはいけないと思った。算数・国語を全面的に引き受けたわけだが教えた内容は、算数はうすい問題集を1冊に絞り、過去問とともに同じ事を3回やった。」
■2012年春を振り返ると…
あまりにいろいろな人が来るのだが、3月に来た4浪を終えて後もう1年ということで当塾に来た女の子の話を書く。
昨年、前の塾で1対1で先生が教科書レベルの内容であるものを黒板に板書したものを写したノートと直前に使用した問題集を見ることができた。前の塾は2時間22000円の料金だったそうだ。おそらく浪人したての時は入試問題の解説を聞いていたのだと思うが、年々基本ができていないことに気がついて、そのような形をとったのだと思う。基本がない人にとっては、ありがたい教え方だったのかもしれない。当塾にも習っていないので、何も知りませんという人が来るが、その場合、学校の教科書を読ませ、問いを全て解かせて、ノートを見て、誤りを直しながら、わからない所を説明したりする。このやりかたの方がはるかに合理的で数学力も身につく。基本ができた後で入試対策を考える。この形がとれなかった学生はいない。数学では1対1で教えることが必要なのかと改めて思う。例えば英会話などは1対1でも良い面はあると思うが、習うことに慣れてしまうと、自分では考えなくなる麻薬みたいなものである。
