●大学入試
学校の授業後に教科書併用問題集をやると、とても良くできるが、1~2カ月後、他の分野を学んだ後に、以前の授業後にできた問題をもう一度やると解けない。こういう生徒が増えてきた。これでは一般入試は無理である。一つの分野をやっていると、その分野に慣れてしまい、勢いがでてきてしまう。問題を棒暗記しているのではないが、解答がすらすらと出てくる。しかし、日数をあけて時間が経つと以前は解けていた問題が解けなくなる。
例えば…

全先生、全問題集、当然私もこの解答を出す。このコースの解答が日が経つと解けなくなる人を生む。数学のできる人は問題から

要するに、解答を書く順番と頭に思いつく順番は違い、日が経ったときに解けるためには、解答をすべて覚えて解くのではなく、”基礎事項より解く”ということであり”少しのことを覚えて解いていく”のである。私自身そうだが、ここまで考えて授業する人はいないと思う。
ここで上記に当てはまる二人の生徒の合格を伝える。
一人は、推薦入試に的を絞り、徹底的に学校の成績を上げる事を目標とし、最終的に学校での数学の評価は5段階中の5になったと本人は言っていた。また、数学ができるようになったら、他の教科もできるようになったとも言っていた。結果、慶應義塾大学 理工学部に推薦合格した生徒である。
もう一人は一般入試で、東海大学 医学部(明治大学 理工学部)に合格した生徒である。学校と同様に授業をすれば、始めに書いた事と同じ事になるので、まず一学期のテキストを基礎事項より解く。(テキストの内容は…入試問題だが教科書の例題が全て入るように構成したもの、基礎事項も含まれる。)1学期はテキストを使用しての個別指導型で進めた。必要最低限の覚えていく物で解いていく、”数学は少し覚えて解いていく”ことが重要である。学校の内容は、逆に学校だけでやることになったと思う。この生徒が「家で2時間かかっても解けないのでヒントをお願いします。」と言ってきた。正直私自身も時間の無駄になっているのではないかと不安になったこともあったが、今の子ども達を見ていると一つのことを考えるとそれだけになってしまい、他のことに頭が回らない…。
例えば…

とできる人が、他の文章題の最後の部分でたまたま

と誤った。どこかおかしいと指摘しても誤った所はすぐ繰り返し気づかない。1時間待った。
それを直すのにも、粘り強くあれこれ考えることが役立ったのではないかと感じた。他の医学部や他学部もほとんど落ち、それでも最後まで諦めなかったことも、この粘り強さからきていると思う。学校内でたった一人の医学部合格者だと言っていた。この生徒は土曜日の2時に教室に着き、それから10時過ぎまでぶっ通しで数学をやる。途中夕食を食べる10分くらいの時間に英単語集をやっていた。このやる気と実行力を除けば、至って普通の力の生徒である。人にはその時その時に能力の差があり、無理なものもある。力が足りないからといって、単に真面目に理解し復習するだけではダメで、この生徒のように一見無駄と思えるようなことが、つくづく大事なのだと思った。私の指導がすごいのではなく、また、いい方法あるから受かったのではない。数学ができない人に伝えたい。”自分でやることです”です。上手い説明で概念が身につくのではなく、悩んではじめてその概念が身につく。解けないものを自力で乗り越える経験が大事なのです。私は教材を与えますが、後は生徒を見守るだけです。
やはり一行問題しかできないで、なんとか大問ができるようになりたいと入塾してきた生徒がいる。粘り強さはついたのだが、基本がなかなか身に付かず、どこも受からないであろうと思っていた生徒が、「受けた私大は全て受かりました。」と報告してきた時は驚いた。今の入試では基礎は少しくらい欠けていても数学に対する姿勢があれば合格する。結局、立命館大学 映像学部に進学した。(立命館大学 情報理工学部、法政大学 情報科学部、東京電機大学 理工学部)
この生徒達と一緒に数学と物理を勉強した大変素直な生徒は学校のテストで、これが出るというものだけをしっかり理解し、覚えてテストをずっと受けていたので、考えて解くということに苦労していた。私大には全て落ちたが、第一志望の横浜国立大学 教育人間科学部に合格した。
今年は授業のスタイルではなく個別指導型のみ(テキスト不使用)で進めた人も多く、特に大田教室では生徒が毎日通い、理科・英語も勉強していた。個々によって状況は違いますが、進学先のみ記載します。
・慶應義塾大学 経済学部(内部生)…最後には数Ⅲもでき、理系並みになった
・慶應義塾大学 法学部(内部生)
・明治学院大学 社会学部(AO入試)
・横浜薬科大学(一般)
・神奈川工科大学 工学部(一般)…もう少し早くエンジンがかかればよかった
●高校入試
この節、生徒に気が入りだすのは中三の秋ぐらいで、塾の仕事をしている者としてはやや寂しいのだが、それでも全員希望通り合格した。私は愛想が悪いのに、私を信じていたのか、いつも笑顔を見せていた生徒は都立上野高校(明星学園高校)に、直前に成績が上がった生徒は都立雪谷高校に、一緒に通っていた生徒は都立八潮高校に進学した。都立を受けずに朋優学園一本に絞った生徒は、初めて過去問を解いたときにはほとんどできず、一分野ごと、必要なときには小学生レベルに戻り勉強し、朋優学園 特進クラスに合格した。後の3人の生徒は全教科を指導した。
●中学入試
大田教室では四教科全てを指導した。模擬試験では良い判定が出ずに、一時は親御さんも二教科にすべきではないかと諦めかけていたが、過去問をしっかりやり、最終的に目標の学校に合わせて勉強をして上手くいった。最後までニコニコして塾に来た。
・立正中学校
・明星学園中学校(東京家政大学附属中学校)
・共立女子中学校
進学先以外の合格校は()内に記載
